ScotchboxでWordPressのローカル環境をサクッと構築する

WPDisilleryというScotch BoxのWordPress用キットを利用して簡単にローカルにWordPress環境を作る。

手順は以下のままで試してみた。

https://box.scotch.io/
[Installing WordPress]

Setup

WPDistilleryのリポジトリをクローンする。
実質、必要なものは、config.ymlsetup.shの2ファイルだけなので、それを引き上げて他は削除する。

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$ git clone git@github.com:flurinduerst/WPDistillery.git
$ mv WPDistillery/config.yml config.yml
$ mv WPDistillery/setup.sh setup.sh
$ rm -rf WPDistillery

Scotch Boxをクローンする。
必要なものはVagrantfilepublicフォルダなので引き上げて、その他は削除する。

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$ git clone https://github.com/scotch-io/scotch-box.git
$ mv scotch-box/public public
$ mv scotch-box/Vagrantfile Vagrantfile
$ rm -rf scotch-box

この時点で以下のような構造になっているはず。

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Vagrantfile
config.yml
public/
setup.sh

ここまでをワンライナーで実行するコマンド。

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git clone https://github.com/scotch-io/scotch-box.git && mv scotch-box/public public && mv scotch-box/Vagrantfile Vagrantfile && rm -rf scotch-box && git clone --depth 1 https://github.com/flurinduerst/WPDistillery.git && mv WPDistillery/config.yml config.yml && mv WPDistillery/setup.sh setup.sh && rm -rf WPDistillery

Config.yml

WordPressの設定のために、Config.ymlを編集する。

デフォルトでは以下のような内容になっている。
https://github.com/flurinduerst/WPDistillery/blob/master/config.yml

言語とタイムゾーン

デフォルトではアメリカになっているので日本に変更する。
localeは日本版の場合は、jaとなる。(ja_JPではない)

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# language/timezone
wplocale: ja
timezone: "Asia/Tokyo"

ユーザ

初期ユーザの設定。(ローカルだし)そのままでも構わない。

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# admin user settings
admin:
  user: admin
  password: admin
  email: mail@domain.tld
  first_name: ""
  last_name: ""

サイトの設定

サイトのタイトルや説明、パーマリンクの設定など、ブログ全般の設定関係。
urlだけ、ホスト名で指定したURLを記入する
その他はそのままで問題なし。

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wpsettings:
  url: scotchbox
  title: Example Title
  description: Example Description
  permalink_structure: "/%postname%/"
  thumbnail_width: 150
  thumbnail_height: 150
  medium_width: 300
  medium_height: 300
  large_width: 1024
  large_height: 1024
  # use page as frontpage
  page_on_front: true
    frontpage_name: Example Front Page
  # automatic conversion of smilies
  convert_smilies: false

テーマ

デフォルトでは、WPSeedというテーマが指定されている。
flurinduerst/WPSeed: WordPress starter Theme + sage Workflow

これはテーマ作成の元になるようなものを集めた、テーマのフレームワーク?みたいなもののよう。

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# theme to install, choose new name in 'rename' or leave empty
theme:
  name: WPSeed
  rename: ""
  url: "https://github.com/flurinduerst/WPSeed/archive/master.zip"
  # add branch (e.g. master) or leave empty ("") if theme is not downloaded from a git repository
  source_branch: master

デフォルトのプラグイン、Twenthsixteenはそのまま入っていた。

プラグイン

有効化するものと有効化しないで入れておくものをそれぞれ選択出来る。

インストールして有効化するものは以下。

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# plugins to install & activate
plugins_active:
  - disable-comments
  - duplicate-post
  - enable-media-replace
  - favicon-by-realfavicongenerator
  - regenerate-thumbnails
  - simple-page-ordering
  - user-switching
  - google-sitemap-generator

インストールだけするものは以下。

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# plugins to install
plugins_inactive:
  #development
  - custom-post-type-ui
  - search-and-replace
  - capability-manager-enhanced
  #administration
  - adminimize
  - admin-menu-editor
  - admin-menu-reorder
  - wordpress-seo
  #security/backup
  - wp-security-audit-log
  - backwpup

好きなものを追加したい場合はここに正式な名前でリストに追加すればよさそう。
( https://ja.wordpress.org/plugins/ の後ろに付くもの)

とりあえず、長くなるけどデフォルトで入っているものを調べてみる。

有効化されるもの

インストールのみ

一部、重複していたり、更新が止まってたりするものもあるので、実際本番アップする際には精査した方がよさそう。

設定をスキップする設定

最後の # WPDISTILLERY SETUP のセクションは、自動セットアップをするかどうかの設定。デフォルトでは全てオン(true)になっている。

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setup:
  wp: true
  settings: true
  theme: true
  plugins: true
  cleanup: true
    comment: true
    posts: true
    files: true
    themes: true

ホスト

Vagrantfileにてホストの設定をする。
デフォルトでは以下のように、192.168.33.10のIPで、scotchboxというホスト名になっている。
これを必要ならば、任意のものに変更する。

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config.vm.network "private_network", ip: "192.168.33.10"
config.vm.hostname = "scotchbox"

Vagrantを起動

ここまでで設定が完了したので、Vagrantを起動する。

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$ vagrant up

設定を実行

Vagrantが起動したら、WordPressの自動設定を起動するためにVagrantにsshで入る。

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$ vagrant ssh

自動設定の前に、WP CLIを最新版に更新し、その後、setup.shのシェルスクリプトを起動する。

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$ sudo wp cli update --allow-root
You have version 0.20.3. Would you like to update to 0.25.0? [y/n] y
Downloading from https://github.com/wp-cli/wp-cli/releases/download/v0.25.0/wp-cli-0.25.0.phar...
New version works. Proceeding to replace.
Success: Updated WP-CLI to 0.25.0

$ cd ../../var/www/ && bash setup.sh
========== WPDISTILLERY START ==========
...
Do you want to continue anyway? (y/n) y
...
...
========== WPDISTILLERY FINISHED ==========

アクセス

設定したホスト名かIPでアクセスすると、トップページが表示される。
/wp-login.phpでログイン画面が開き、設定したユーザでログインが出来る。 これで無事、起動出来た。

簡易インストール

デフォルトのままだとプラグインやテーマが入ってかなり時間がかかるので、さくっと起動するために、ほとんどの設定をオフにしてインストールしてみる。

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setup:
  wp: true
  settings: false
  theme: false
  plugins: false
  cleanup: false
    comment: false
    posts: false
    files: false
    themes: false

これだと、サイトの名前やユーザの設定以外はデフォルトのまま起動できた。
デフォルトのフルの状態のものよりかなり早いのでこちらの方がよいかもしれない。

参考

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