Apache2.4でアクセス制御の方法を調べた
Apache2.4からアクセス制御の方法が、RequireAny
とかを使った方法になっているよう。
ちょっとよくわからなかったので調べて整理してみたメモ。
基本
基本は、以下の3つのタグで囲って条件付けしていく。
RequireAny
– どれか一つでも当てはまれば許可RequireAll
– 全てに当てはまれば許可RequireNone
– どれか一つでも当てはまれば拒否
デフォルト、何も囲わなければ RequireAny
となるよう。
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判定文基本
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env
env
で変数的に値を設定出来る。
以下みたいな感じ。
SetEnvIf {種類} {値} {変数名}
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URI表記の揺れ
正規表現を使わない場合は正しくかかないと無視されてしまう部分があった。
例えば、/api/
以下のディレクトリを許可したい場合。
SetEnvIf Request_URI xxx valid-url
ここの、xxx
に入るものを色々変えてアクセスしてみた。
(api/test.php
に対してのアクセス結果)
- ◯ :
/api/*
- ◯ :
/api/
- ◯ :
/
- ◯ :
/a
- × :
/test/
- ◯ :
/test
- ◯ :
/t
- × :
/t/
- ◯ :
"^/api/*"
- ◯ :
"^/api"
- ◯ :
"^/a"
- × :
"^/test/"
- × :
"^/t"
正規表現を利用すると意図した通り動いているが、正規表現を利用しない場合には、スラッシュの後の文字列は無視されているような挙動をしている。/api
でも/test
でも/
と同じ。注意が必要。
ベーシック認証
ベーシック認証の設定などは以下。
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で、認証されたユーザを許可、は以下を記述。
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組み合わせ
で、これらを組み合わせて設定した制御をかけていく。
例えば…
ベーシック認証をかけるが、特定のIPは許可。さらに特定のディレクトリは常に許可する、とかの場合
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RequireAny
の条件なのでいずれかに合致すればアクセスが許可される。
URIの指定は正規表現を使っておいた方が確実。
Laravelの場合
Laravelで同じようにURIを利用して制御したい場合は、制御対象のURIだけを許可してやるだけではダメだった。
理由はルーティングの仕組みにあって、Laravelの場合はアクセスされた際に一旦、index.php
にリダイレクトさせてからLaravelを起動し、ルーティングをさせる仕組みになっている。
よって、/index.php
を許可しておいてやらないと認証が通らなくなってしまう。
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ただしこの方法だと、/index.php
への直接のアクセス(トップページ)は許可されてしまうので注意。
(とはいえ、読み込んでいる別ディレクトリのcssやjsや画像なんかは拒否される)
(/
へのアクセスは拒否される。)
参考
- Apache 2.4のアクセス制御をもうちょっとマジメに見てみた – Days of Speed(2013-08-13)
- Apache2.4で一部のディレクトリのみBasic認証
- AWSに設置したphpMyAdminにBasic認証を設定/特定のIPアドレスによる制限 – ハマログ
- Apache SetEnvIf failing to match Request_Uri
- HTTPクライアントの接続元IPアドレスを知る
SetEnvIf
で指定出来る要素は以下にドキュメントがあった。
mod_setenvif – Apache HTTP サーバ バージョン 2.4
SetEnvIf ディレクティブ
のセクション